いがのくにふるさとはなし
伊 賀 國
曾爾街道
東川吉嗣
紅葉と柱状節理の美しい景勝地、香落渓を貫く曾爾街道
伊賀國名張から大和國曾爾へ通ずる曾爾街道は、青蓮寺川の流れが切り裂いた香落渓(カオチダニ)を貫いてゐる。名張の夏見を出ると曾爾の伊賀見まで、沿道には集落が無く、昔は歩く人めあての茶店、今は車の客めあての設備があるのみ。沿道近くの集落は、青蓮寺川右岸の中知山と左岸の青蓮寺のみである。香落渓はその兩岸の岸壁が極美しい柱に似た岩で出來てゐて、春は青葉、秋は紅葉が色を添へて、古來、優れた景觀の地として知られてきた。
大正時代までは、名張と曾爾を結ぶ道は、青蓮寺から椿井峠(ツバイタウゲ)を越えて曾爾の今井に至つたとのこと。自動車時代きたるの予感に沸く大正時代に、峠越えの要らない二間幅の道路として現在の曾爾街道が建設された。この建設にあたつては、中知山の曾和の分家、曾和喜代太が、力を盡くしたとのこと。
ここでは、曾爾街道について、關係網上頁の紹介を中心に資料を提供してゆく。
右の冩眞は平成十七年十月十六日撮影の曾爾街道の始點碑。
資料冩眞
○曾爾街道の碑
○積田神社
「セキタジンジャ」と通稱してゐる、「つむたのみや」。曾爾街道の擴幅工事で參道が切りつめられたが、それでも、兩側に春日燈籠の居並ぶ長い參道は、情緒がある。神社參道(平成十七年十月十六日撮影)
神社は香落渓から流れ下つた青蓮寺川と、比奈知からの川の合流點の中州の位置にあり、古い時代の渡河地點であつたことは、積田神社の由來からも伺へる。戰國時代には、戰略的な要點であり、比奈知川の右岸の高臺には、高島城址、青蓮寺川の左岸の高臺には深山城址があり、いづれの城主の末裔も、今も、この近くに住んでゐる。とりわけ、高島城主は、織田信長に攻められて破れた時に、この河原で切腹したことが傳へられてゐる。高島城址、深山城址(平成十七年十月十六日撮影)
曾爾街道とその近くに關聯した引き紐
夏見(ナツミ)
夏見廢寺(平成二十七年六月二日、接續できず。)
神亀二年建立の昌福寺跡と考へられてゐる。青蓮寺川が比奈知川に合流したあたりから比奈知川の右岸、二百メートルほどのところ。
青蓮寺湖と青蓮寺(ショウレンジ) - 主な物だけを掲げました
青蓮寺湖と青蓮寺(平成十八年八月十一日、接續確認出來ず。)
ダム湖。小太郎岩までの觀光絵圖あり。
青蓮寺ダム(平成二十七年六月二日、接續できず。)
ダムの紹介。
青蓮寺ダム(平成二十七年六月二日、接續できず。)
ダム事務所による紹介。ダムの構造が判る。
青蓮寺湖と香落渓(平成二十七年六月二日、接續できず。)
パソコン用壁紙集。
香落渓(カオチダニ) - 主な物だけを掲げました
落合(オチアヒ)と赤目瀧源流(アカメダキゲンリュウ) - 主な物だけを掲げました
漆部(ぬるべ)の郷「曽爾村」(令和五年五月二十四日、接續確認。)
赤目四十八瀧(アカメシジュウハッタキ)の源流への入口、落合を紹介。
赤目四十八瀧(令和五年五月二十四日、接續できず。)
パソコン用壁紙集。
倶留尊山と曾爾高原 - 主な物だけを掲げました
曾爾街道に關する資料への引き紐
曾爾街道開通の新聞記事(令和五年五月二十四日、接續確認。)
大正八年四月二十六日、大阪朝日新聞 東海版の記事。神戸大學圖書館の新聞記事文庫。
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この網上葉の經過
○令和五年五月二十四日、伊賀國ふるさとはなし書き込み帳への案内を削除。
○平成二十八年八月二十三日、掲載廣告の一部を削除。
○平成二十七年六月二日、電子飛脚の宛先を更新。引き紐の接續確認。
○平成十九年十二月十日、電子飛脚の宛先を更新。
○平成十八年八月十一日、接續確認更新。
○平成十七年十月十九日、資料冩眞を追加。
○平成十七年七月十四日、接續確認更新。
○平成十六年十二月朔日、接續確認更新。
○平成十六年六月十一日、接續確認更新。
○平成十六年三月二十二日、接續確認更新。
○平成十六年三月朔日、曾爾街道の碑の冩眞を掲載。
○平成十六年二月十三日、一部訂正。接續確認更新。
○平成十六年二月六日、掲載。
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○引き紐を着けること(リンク)は御自由です。
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